15. OZ。

 アルバム『OZ』を3部構成としての第3部のはじまりを告げる楽曲、であろうと思った瞬間、この楽曲は「扉の向こうに」のアウトロとして鳴り響くものとなっている。一聴した瞬間まさに「永遠なるもの」のアウトロ部分を思い出さずにいられなかった。
 「扉の向こうに」という楽曲が第2部の様々な憂いを表現していた帰結点としての素晴らしき優しき名曲であったという流れをこの「OZ。」のアウトロを挟み込むことによって、これから流れ出す光溢れる楽曲への掛け橋としてとても重要な存在を放っている。前作『100s』収録曲、「<DAS>out」のように、まさに扉の向こう側に進んで行く…。というような意味合いが含有されている。死という闇の向こう側には…。憂いべきすべての存在を抱えながら進むべく道は…。