『OZ』レビューを書き終えて
とにかく僕は幸せです。音楽を愛し続けて、中村一義という人間を愛し続けて、100sを愛し続けていられて僕は幸せです。そして、彼等と同時代、同じ今日という日を刻んで歩を進めることができているということだけで幸せです。
レビューの冒頭にも書きましたが、この『OZ』のレビューには僕の主観がかなり入り込んでいます。客観的に書いているつもりですが、どうあがいても個人の耳が聴いた結果出て来た言葉が羅列されているので、すべてが僕の言葉としてここに記されています。何はともあれ、ここまで目を通して頂いた方に感謝します。
何故に僕が彼等のことをこれほどまでに愛おしく想ってしまうのか。多分、疑問に思っている人もいるかもしれません。何故にここまでしてこのアルバムを語る必要があるのだろうかと。かなり、疑問に思っている人もいるかも知れません。何故なのか?自分でも不思議になる時があります。時には、彼等の産み出す楽曲に楯突いたり、忘れたふりをしてみたりしたことがありますが、どうやら、僕は彼等から逃れられないほど様々な音楽のコアを共有してしまっているようです。とはいいつつも、僕は楽曲を創り出すアーティストではないので、そんな大それたことを言ってしまったらイケナイのかも知れませんが、1人の音楽を愛する人間としては、彼等と同じ立場にいると思うわけです。そういった、音楽を愛する、音楽が無ければただの腑抜けものになってしまうという意味において、共有するコアがあるのだと自覚しているのです。『OZ』を聴いてさらにそう思いました。
今という瞬間、生命を持つ全ての人達に様々な使命があると思うのです。死を迎えた人は、その使命を全うしたからこそ往ってしまったのです。なので、ここにまだいることが出来る僕らにはやはりなにか為すべきことがあるはずなのです。彼等は、『OZ』を創りました。僕は、それに呼応してここに言葉を記しました。そして、また、歌舞伎町というカオスに飛び込み、深夜中DJに明け暮れることになるのです。ホームページで日記を書いたり、また違ったアーティストの楽曲のレビューを書いたり。僕はそんな使命を担っているような気がします。
まだ死にたく無い。生き続ける限り、ひゃくまで生きます。そしてもっともっと素晴らしき音楽との出会いを大切にして、その素晴らしき音楽を1人でも多くの人達の手に届くよう、歩をすすめて行きたいと思います。
もしまだ『OZ』というアルバムを手にしていない方がいるのならば、どうか聴いて下さい。もうすでに聴いた方は、僕の言葉をとりあえず横に置いて、何度も何度も聴いて下さい。
それが僕の今の夢です。
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