ひたすら電車を乗り継ぐ。乗りに乗りまくる。各都市の主要駅から主要駅へと電車を乗り継ぐ。そこにあるのも日常の風景。 普段聞きなれない言葉を発する人達が僕のまわりを包み込み、普段見なれない景色が僕の目の前を通り過ぎて行くんだけど、そこにあるのはその土地で普段から繰り返されている日常の風景だ。
 遠方のデパートへお出かけに来た親子連れ。学校帰りの学生。のんびりうとうとするおばあちゃん。特別じゃない。そんな場所に僕はいた。僕は普段と違う行動をしているのに、みんなは普段の生活をしている。奇妙な空間。

 「僕はなぜここにいるのか?」。

 ちょっと、考えてみた。

 でも、わからない。

 ただ、列車は進む。

 それに、僕は乗り込むだけ。

 まさに、平々凡々。

 ていうか、これが旅?

俺の相棒。